女性管理職の多い企業50社!男女比率やキャリア支援制度まとめ

近年、働き方改革を受け多くの企業が働く環境を見直しています。女性の働く環境を整えることはその中でも欠かせないものの一つです。

家庭の事情でどうしても仕事を休みたい時、自由度の高い制度があることで助かっている人も多いはずです。

それに女性は特に結婚、妊娠、出産、育児と多くのライフイベントを迎えることになります。結婚をした後、家庭(子育て・子どもの迎えなど)と仕事とのバランスをうまく取ることができるのかと不安な方もいるかもしれません。

皆さんは、「福利厚生」と聞いてどのような制度を思い浮かべるでしょうか?「育児休暇」「短時間勤務」「育休復帰」などを思い浮かべると思いますが、実はそれ以外にも多くの企業がより多様な取り組みを行なっているのです。

そこで今回は、女性管理職の多い企業をランキング形式でご紹介します。女性管理職比率は、女性の働きやすい環境とも密接な関係があります。

ぜひ各企業でどのような福利厚生があり、将来の選択肢が豊富で充実した生活を送っていけそうかを考えながらランキングを見てみてください。他にはないユニークなサポートをしている会社もありますよ。

女性管理職の多い企業ランキング!50位〜11位を一挙公開!

今回は、東洋経済が作成した「女性管理職が多い50社ランキング」をもとに作成しました。

対象となった企業は、2018年度版『CSR企業総覧(雇用・人材活用編)』掲載の1413社のうち女性管理職数(比率)を掲載している1222社です。

管理職の定義は「部下を持つこと」または「部下を持たなくとも同等の地位にある者」としています。

※ここでは「役員(執行役員を含む)」は含まれていません。

 

順位 社名 業種 女性管理職
比率(%) 人数
11 翻訳センター サービス業 38.5 20
12 ユニマット リタイアメント・コミュニティ サービス業 38.3 167
13 良品計画 小売業 37.3 192
14 セリア 小売業 36.8 21
15 ツヴォイ サービス業 36.4 16
16 アインホールディングス 小売業 35.0 21
17 住友生命 保険業 34.9 880
18 アダストリア 小売業 34.8 165
19 ライフネット生命 保険業 34.3 12
20 ジーフット 小売業 33.8 305
21 プラップジャパン サービス業 33.3 12
22 ベネッセホールディングス サービス業 32.0 82
23 J.フロント リテイリング 小売業 31.3 220
24 エスエルディー 小売業 30.6 34
25 資生堂 化学 30.0 378
26 新生銀行 銀行業 29.7 350
27 高島屋 小売業 28.5 395
28 ファンケル 化学 28.1 38
29 イオン 小売業 27.6 3,237
30 イオンフィナンシャルサービス その他金融業 27.5 478
31 WD B ホールディングス サービス業 27.4 20
バロックジャパンリミテッド 小売業 27.4 31
33 クオール 小売業 27.3 33
34 チャーム・ケア・コーポレーション サービス業 27.1 19
35 リクルートホールディングス サービス業 27.0 400
ファーストリテイリング 小売業 27.0 24
37 ポーラ・オルビスホールディングス 化学 26.9 32
38 セブン&アイ・ホールディングス 小売業 26.4 2,505
39 LITALICO サービス業 25.4 17
40 共同ピーアール サービス業 25.0 13
エイチーム 情報・通信業 25.0 13
42 木曽呂 小売業 24.7 129
43 みちのく銀行  銀行業 24.6 90
44 第一生命ホールディングス 保険業 24.3 873
45 KIMOTO 化学 23.3 10
伏木海陸運送 倉庫・運輸関連業 23.3 10
47 みずほフィナンシャルグループ 銀行業 23.2 4,263
48 松屋 小売業 23.1 48
49 SBIホールディングス 証券・商品先物 22.8 21
50 三越伊勢丹ホールディングス 小売業 22.6 587
クリーク・アンド・リバー社 サービス業 22.6 21
長谷川香料 化学 22.6 74

女性管理職が多い企業ランキング10〜6位!

「女性管理職が多い企業ランキング」の上位10社をランキング形式でご紹介します。

10位 ツクイ 43.1%

ツクイの業種はサービス業であり、女性管理職の人数が366名、女性管理職比率が43.1%で第10位となりました。

ツクイは訪問介護、施設運営、人材開発事業などを行なっています。介護事業をはじめてから35年以上経ち、デイサービス事業所は500ヶ所と業界トップクラスを誇ります。

2015年11月女性の活躍を応援する「行動宣言」を発表し、積極的に女性活躍に取り組んでいます。女性管理職人数も年々増加しています。それだけでなく取締役・監査役を除く従業員女性比率は75.2%とやはり高いことがわかります。

 

9位 クレディセゾン 43.6%

クレディゾンの業種はその他金融業で女性管理職の人数が218名、女性管理者比率が43.6%で第9位となりました。

クレディセゾンは不動産関連やクレジットサービスなどを行う企業です。現役女性社員アイドル「東池袋52」でも注目を集めました。

女性管理職が高いだけでなく、女性社員比率も75.6%と高く、新卒における女性採用比率が82.5%と積極的に女性を採用していることがわかります。また、育休期間を1年ではなく子供が満3歳まで利用することができます。

 

8位 ボルテージ 48.7%

ボルテージの業種は情報・通信業で女性管理職人数が20名、女性管理者比率が48.7%で第8位になりました。

ボルテージは、モバイルコンテンツの企画、制作、開発、運営、また最近ではVR・AR等の新技術も用いた企画や制作などを行なっています。

契約社員を含む全社員の子育てをバックアップする制度があります。2010年から時間短縮勤務を3歳から小学校低学年までと延長しました。女性社員比率は62%となっています。

7位 パートナーエージェント 50.0%

パートナーエージェントの業種はサービス業で、女性管理職の人数が13名、女性管理者比率が50.0で第7位となりました。

パートナーエージェントは、1年以内の結婚を目指す婚活支援をしている企業で、成婚率はNO.1を誇ります。

福利厚生の一環として、恋人や配偶者の誕生月に休暇を申請できるパートナーバースデーというものがあり、社員の6割が取得しています。

6位 ケア21 52.3%

ケア21の業種はサービス業で女性管理職人数は218名、女性管理職比率が52.3%となり第6位となりました。

ケア21は、有料老人ホームや訪問介護などのサービス事業を行う会社です。

社風が「明るく、元気に、楽しく、たくましく」となっているので、男女問わず働きやすい職場にしようと積極的なことがわかります。

女性管理職が多い企業ランキング!5位〜1位を発表!

第5位 パソナグループ 52.8%

パソナグループの業種はサービス業で女性管理職人数は492名、女性管理職比率が52.8%で第5位にランクインしました。

パソナグループは、人材派遣や委託・請負などを行う会社です。連結子会社を66社も持っています。アジア・ヨーロッパ・北米など世界中にサービスを提供しています。

子育てをしながら働く女性のために、企業内保育所「パソナファミリー保育園」を開設しています。幼稚園や保育園などのお迎えをしてくれるベビーシッターサービスなども充実しています。出産後の復職や子育てと仕事とのバランスが取りやすそうですね。

 

第4位 ブロッコリー 54.5%

ブロッコリーの業種はその他製品で女性管理職人数は18名、 女性管理職比率が54.5%で4位となりました。

ブロッコリーでは、TVゲーム、カードゲーム、アプリ等の制作を行なっている会社です。代表作として、「うたの☆プリンスさまっ♪」などがあります。

男女比は男性4に対して女性6。女性クリエイターが多いのが特徴です。女性ならではの仕事ができそうです。

 

第3位 マルコ 64.6%

マルコの業種は小売業で女性管理職人数は82名、女性管理職比率は64.6%で3にランクインしました。

マルコは、ボディメイクランジェリー(補正下着)などによって女性の美を追求、サポートする会社です。

女性社員が多いことに合わせ、産前産後休業、育児休業、介護休業などをしっかりと揃えています。小学校就学前の子を養育する場合、1日2時間まで仕事を短縮することができます。

第2位 ニチイ学館 77.1%

ニチイ学館の業種は、サービス業で女性管理職人数は2,938名、女性管理職比率は77.1で2位となりました。

医療関連サービス・介護サービス・保育サービスなど総合的に生活を支援する企業です。医療・介護・教育に重点を置いています。

ニチイ学館では、子育てや家族との両立支援制度が充実しているのが特徴です。妊娠中から最大で18歳未満になるまで取得可能な家族愛休暇というものもあり、ワーキングマザーも助かる制度ですね。

第1位 シーボン 87.3%

シーボンの業種は化学で、女性管理職人数は124名、女性管理職比率は87.3で見事1位に輝きました。

美容のプロ「フェイシャリスト」の直接相談や化粧品などの美容品等を販売する会社です。前回に続いて2年連続第 1位となりました。

正社員の男女比は女性が92.3%と女性管理職比率で1位輝いたのも納得ができます。結婚、育児への仕組みは整っていて、短時間勤務でも正社員と同等の福利厚生が受けられるのはもちろん、レジャーやグルメ、旅行などの余暇も充実しているのが特徴です。

 

※育児休業取得率は以下の計算式で求められます。

男性・・・育児休業取得者数÷配偶者が出産した社員数×100

女性・・・育児休業取得者数÷出産した社員数×100

女性管理職が多い企業ランキング50社まとめ!

順位 社名 業種 女性管理職
比率(%) 人数
1 シーボン 化学 87.3 124
2 ニチイ学館 サービス業 77.1 2,938
3 マルコ 小売業 64.6 82
4 ブロッコリー その他製品 54.5 18
5 パソナグループ サービス業 52.8 492
6 ケア21 サービス業 52.3 218
7 パートナーエージェント サービス業 50.0 13
8 ボルテージ 情報・通信業 48.7 20
9 クレディセゾン  その他金融業 43.6 218
10 ツクイ サービス業 43.1 366
11 翻訳センター サービス業 38.5 20
12 ユニマット リタイアメント・コミュニティ サービス業 38.3 167
13 良品計画 小売業 37.3 192
14 セリア 小売業 36.8 21
15 ツヴォイ サービス業 36.4 16
16 アインホールディングス 小売業 35.0 21
17 住友生命 保険業 34.9 880
18 アダストリア 小売業 34.8 165
19 ライフネット生命 保険業 34.3 12
20 ジーフット 小売業 33.8 305
21 プラップジャパン サービス業 33.3 12
22 ベネッセホールディングス サービス業 32.0 82
23 J.フロント リテイリング 小売業 31.3 220
24 エスエルディー 小売業 30.6 34
25 資生堂 化学 30.0 378
26 新生銀行 銀行業 29.7 350
27 高島屋 小売業 28.5 395
28 ファンケル 化学 28.1 38
29 イオン 小売業 27.6 3,237
30 イオンフィナンシャルサービス その他金融業 27.5 478
31 WD B ホールディングス サービス業 27.4 20
バロックジャパンリミテッド 小売業 27.4 31
33 クオール 小売業 27.3 33
34 チャーム・ケア・コーポレーション サービス業 27.1 19
35 リクルートホールディングス サービス業 27.0 400
ファーストリテイリング 小売業 27.0 24
37 ポーラ・オルビスホールディングス 化学 26.9 32
38 セブン&アイ・ホールディングス 小売業 26.4 2,505
39 LITALICO サービス業 25.4 17
40 共同ピーアール サービス業 25.0 13
エイチーム 情報・通信業 25.0 13
42 木曽呂 小売業 24.7 129
43 みちのく銀行  銀行業 24.6 90
44 第一生命ホールディングス 保険業 24.3 873
45 KIMOTO 化学 23.3 10
伏木海陸運送 倉庫・運輸関連業 23.3 10
47 みずほフィナンシャルグループ 銀行業 23.2 4,263
48 松屋 小売業 23.1 48
49 SBIホールディングス 証券・商品先物 22.8 21
50 三越伊勢丹ホールディングス 小売業 22.6 587
クリーク・アンド・リバー社 サービス業 22.6 21
長谷川香料 化学 22.6 74

女性管理職比率が大幅にアップした注目企業3社!

ここでは、この5年間の女性管理職比率を大きく拡大させた企業をご紹介します。

東洋経済が作成した女性管理職比率の増えた会社に関するランキングをもとに作成しました。

対象となった企業は、5年前の『CSR企業総覧2013年版(2011年度)で情報開示があり、2018年版(2016年度)で女性管理職数が5人以上いる企業433社です。

第1位 イオンフィナンシャルグループ

増加ポイント23.9で前回に引き続き1位に輝きました。女性管理職比率27.5%と「女性管理職が多い企業ランキング」でも30位にランクインしています。

イオンフィナンシャルグループは、イオングループの総合金融事業を担う日本最大の小売業グループです。

2011年度では女性管理職比率は3.6%、人数は6名しかいませんでしたが2016年度では27.5%、478名まで増えています。

第2位 イオン

増加ポイント19.4で2位となりました。女性管理職比率はイオンフィナンシャルグループよりも0.1%高く、29位にランクインしています。

イオンは、国内400店舗以上、世界13カ国に広がるライフスタイル商品を販売する企業です。

女性管理職比率は2011年の8.3%から2016年度の27.6%へと大きく上昇しました。グループ企業のイオンフィナンシャルグループが1位に輝いていることからも分かるように、イオン全体で「女性が働きやすい企業づくり」を進めています。具体的な取り組みとしては各社ごとに、「ダイバーシティー推進責任者」などを設置して徹底した管理を行なっていることがあります。

月平均残業8.9時間、年間休日は125日と1年間の1/3ほどは休日となっています。育児休業取得率102%、育休復帰率98.8%と高い水準を保っています。2017年には、経済産業省と日本健康会議から健康経営優良法人にも認定されたました。

同率2位 高知銀行

イオンと同様に増加ポイント19.4で2位となりました。

2011年度の女性管理職数は5名、比率2.2%しかありませんでしたが2016年度では93名、21.6%まで増加しました。

社員の子育て支援などに大きく貢献したこともあり、4期連続で次世代認定マーク「くるみん」を取得しました。「くるみん」を取得することで、子育てサポート企業として厚生労働大臣の認定を受けることができます。

各社の制度を知って、理想のキャリアを叶えよう!

女性管理職の多い企業ランキング、女性管理職比率が増加した企業をご紹介してきました。

女性管理職が多い企業では女性社員も多いという特徴も見られました。特にそう言った企業では、働きやすい環境を整えるために多くの取り組み・意識改革を行なっていましたね。

一言で「福利厚生」と言っても多くの種類があります。「育児休暇」「育休復帰」「短時間勤務」「保育園の設置」など、これらによって助かっている女性は多いと思います。

転職に向けて気になっている企業がある方は、ぜひ「男女の偏りはないか」「女性でも出世できる環境であるか」も働き続ける女性になるためにしっかりとチェックすることでより良い職場に出会えると思います。

 

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